グアテマラの秘境「トドス・サントス・クチュマタン」
赤をベースとした民族衣装を男性が着ている、珍しい場所です。
今回は、ウエウエテナンゴからの行き方、観光内容。
そして、2000年4月に、ここで日本人旅行者が殺害されているので、治安と現状についても書いてみます。
トドスサントスクチュマタンの行き方。
まずグアテマラの都市「ウエウエテナンゴ」に行きます。
ウエウエテナンゴは、メキシコのサンクリストバルデラスカサスからの国境越えで、ラ・メシージャから2時間30分ほどの場所にあります。
シェラからもウエウエテナンゴは、2時間30分ほどです。
そして、ウエウエテナンゴのバスターミナルから、トドスサントスクチュマタンへ移動するバスに乗ります。現地のバス添乗員の方は「トドスサントス!トドスサントス!」と叫んでいます。
バスにも「TODOS SANTOS」という表示があります。
料金:20ケツ(約280円)
所要時間:2時間30分。
何度か停車しながら、トドス・サントス・クチュマタンへ移動していきます。
道のりは、とにかくずっと山を登っていきます。
道は舗装されているので、そこまで辛さは感じませんでした。
ウエウエテナンゴから直線距離では、25kmですので、地球の歩き方に所要3時間と書いてあって、何かの間違えかな?と最初思いました。
ですが、ずっと坂道かつ、曲がりくねった道を時速20kmぐらいしか出せないときもあるので、結構時間はかかります。
到着場所は、こちらの教会の横。
教会の横の坂を下がって、10秒ほどの場所に食堂があるので、そのまえからバスが出ていました。
ウエウエ!とバス添乗員が叫んでますので、それに乗ればOKです。帰りは、ずっと下り坂でしたので、行きより40分早い、所要時間1時間50分にてウエウエテナンゴへ戻れました。
トドスサントスクチュマタンの観光とお土産。
メイン通りの写真。
村は、とても小さいので歩いてすべてを見れるほどです。
かなりの山の奥地になりますが、路上市場、携帯ショップ、小さなスーパー、電化製品売り場などのもあり、生活環境も結構整っています。
そして、こちらに住んでいる方は、男性が赤を基調としたズボンの民族衣装を着ています。
上着も民族衣装を着ている人もいますが、ズボンだけ上記のような民族衣装を着ている方も多くいます。
こちらが民族衣装の上着。
襟元や袖が青で装飾されており、とてもかわいい。
料金325ケツで販売していました。(約4,700円)
こちらがズボン。
このズボンも素材が違うものがあり、厚手と薄手のものがあります。
女性用の民族の色は様々。
やはり、この村は男性の民族衣装を見るのが、一番の見どころです。
赤を基調とした、数々の製品も販売されています。
ここは、観光地ともいえるのですが、パナハッチェルやアンティグアのように、観光客が多すぎて有名すぎる観光地というわけではないです。
なので、製品も外国人観光客向けに作って売っているのでなく、現地人向けに売っている印象でした。そしてお土産店というか、現地の民族衣装のお店も数店舗くらいで多くないです。
トドスサントスクチュマタンの治安と現状。
2000年4月に、日本人旅行者が現地で殺されてしまった情報が地球の歩き方に書いてありました。現地住民の方を無許可で撮影していたら、殺されてしまったようです。
理由としては、現地で幼児を誘拐する信仰グループが活動中という噂があるときであり、誘拐のために写真を撮っているんではないかと、現地の人が勘違いしてしまい、殺人を犯してしまったそうです。
その後、同様のトラブルは発生していないようですが、現地の人を刺激するような行動を慎むようにしてくださいということでした。
本当に、亡くなられてしまった方を考えると、悲しいですし、心が痛いです。
下記に、2019年に、私が現地で行って彼らと話して思ったことを書いてみます。
これは、トドスサントスに限らない話になりますが、民族についてです。
もし、日本で住んでいて、自分が家から出たら、ほぼ毎日のように外国人にカメラを向けられて撮影されたら、どういう気持ちになるか。
急に「コンニチハ!コンニチハ!」なんて言われて、そっちを向いたらカメラのフラッシュをたかれたりしたら、たぶん疲れると思います。
なので、民族によってはアジア人を含む観光客が大嫌いで、軽蔑するような目で見てきたりします。
以前、ボリビアで露店で果物を売っている人が、観光客に写真を撮られており、No sacar!(写真撮るな!)と言われているのに、写真を撮り続けました。
そして、その旅行者がりんごを買おうとしたら、露店の人は無視して売ってくれない光景もみたことがあります。それで、その旅行者が逆切れしていた光景を見たことがあります。
この話は、現地の人は何も悪いことしていないのに、さらに旅行者に切れられて暴言まで吐かれています。
こういったことが、観光客と民族間でトラブルの原因となっています。
なので、たとえスペイン語が理解できなくても、相手が嫌がっていたり、相手が怒ったりしていたら、即座に辞めるべきだと思います。
現地の民族の中では、かなり珍しいほうで、物売りの方以外の人が、自分に結構話しかけてきます。
そして、かなり親切です。バス待っていたら、椅子あるから座ってなさいと椅子を用意してくれたりしてくれます。
1人1人が優しく暖かいです。
そして、現地の衣装のことを褒めたらとても喜んでいました。
街を歩いていても、チーノと言われることもありますが、ハポネスと言われることがあります。
おそらく、日本人旅行者と現地の方がうまく付き合えているのだと思います。
私が治安のことを聞くときは、自分で感じたことより現地の人がどう考えているかを重視しているので、必ず現地人から話を聞いています。
治安ですが、この村においては、過去の事件や治安状況を聞き出すことや、話をするということは、民族の考えや思想を刺激することになりそうだったので、しませんでした。それより、ここで過ごしていて、現地人の優しさやホスピタリティを受けて思うのは、過去に日本人の方が殺されてしまったのが、信じられないくらいでした。
ここにいたっては、村が小さすぎるので、治安が良いとか悪いとか、そういう概念がない感じがしました。
ただ、現地の民族が嫌がったりする行動や言動は慎むということだけだと思います。
ですが、写真撮影も結構気軽に一緒に撮ってくれます。
許可を得ればいいだけであるので、ほとんどの人が親切で観光客を受け入れる気持ちを持ってくれています。
過去の殺人事件は、本当タイミングと運が悪かった。
そして20年前なので、民族が外国人観光客を見る目も違ったのではないかと思いました。
最後に。
トドス・サントス・クチュマタンは、まさに秘境です。
パナハッチェル周辺には、青を基調とした民族が見れる村がありますが、こちらは赤を基調とした民族です。
ウエウエテナンゴから日帰りでも行けるので、民族巡りが好きな方、観光を検討してみてはいかがでしょうか。
現地の人が、暖かく迎えてくれます。