南部国境近くの街、タパチュラの実際に南部の治安ってどうなんだろう?と思ったので、現地で暮らすメキシコ人5人以上にタパチュラの治安を聞いてきました。
今回は、現地の人から治安情報を仕入れ、そして自分でタパチュラを過ごしてみて思ったことを書いてみます。
オアハカからタパチュラに移動してきて、長距離バスターミナルに到着しました。
そして、バスターミナルのガラスを見てあるものを発見。
んっ・・・これは銃の跡?
確かに、一瞬うわっ・・・って思うかも。
このヒビ、現地の人に聞いたのですが、石がガラスに当たっただけだそうです。
車が走ってきて石を踏んで、それが跳ねただけだそうです。いわゆる「飛び石」という現象です。
タクシー待ちのおじさん3名、現地で生まれ育った人、バス会社ADOのスタッフなどに聞いたのですが、全員「石」か「子供がパチンコのゴム銃でも打った」という回答でした。
東南アジアなどでは、観光で銃が撃てます。
銃を撃つと、大きな音が響き渡りガラスに当たれば少し大きめの穴が開いたような感じで貫通するか、どでかい衝撃の跡が残ります。
冷静に考えてみると、タパチュラの長距離バスターミナルの痕は、銃痕とは少し考えにくいかなとも思いました。
ただ、メキシコ人が私に銃とは言ってはこなかったのですが、適当に嘘ついて脅かすつもりで「銃だよ」と言うことはあると思います。
綺麗でかわいい女性に対してはそうやって脅して「僕が守ってあげるぞ!」みたいにナンパするメキシコ人もいます。
私は、メキシコや中南米で、タパチュラのようなガラスが割れた光景を、数えきれないほど見たことがあります。
おそらく、中米に長く住んでいたり旅行しているは、ガラスにヒビが入っているのも見ても、何とも思わないと思います。
・・・どれかしら本当に銃かもしれませんが、銃か石かはわかりません。
どのみち、治安対策の万全と用心はどんな都市でもしたほうがいいと思います。
ただ、1つ言えることは、こういうガラスの痕は、メキシコや中南米では全然珍しいことではないです。
ですので、こういう写真を見て「メキシコ、タパチュラは危険すぎる・・・。治安悪い・・・。」と言う風に思う必要もないと思います。
そして、これから、タパチュラから中米を横断して、中米旅行する方は、こういうのを見ても、驚く必要も怖がる必要も全くないです。なぜかというと、何度も目にすることになるからです。
観光都市以外の場所では、全然結構こういうガラスが割れた痕を見ます。
そして、現地の人は、窓ガラス割れたりヒビ入ったところで、修理しないのでそのままです。
日本だったら、なんで直さないの?と思うかもしれませんが、中米ではお金をかけてまで、ガラスを直すという感覚がないのです。
メキシコ人現地の人が言うには、国境は近いけど、40分くらい離れているし、タパチュラの市街地であれば問題ないということです。
例えば「東京って人多いんでしょ?」と言われても「・・・う、うん」って私は言います。
確かに、他県に比べたら人多いかもしれないですが、全てではないって思いながらも「うん」と言ってます。
「渋谷」には人が多いかもしれませんが、40分離れた「自由が丘」には、渋谷の交差点ほど人がいません。
ですので「メキシコ南部って治安悪いでしょ?」と言われても、南部でも40分離れた場所であれば全然、南部といっても治安や環境は異なります。
特に北部国境近辺、南部国境付近には麻薬カルテルなどの存在もあるそうですが、「40分離れたタパチュラはそういう場所ではない」そうです。
現地のタパチュラに住むメキシコ人は、そういった考え方と感覚をしてます。
北部の国境近くの町や南部のもっと国境近く、チワワ州やミチョアカン州の一部の麻薬カルテル近くに住むことができない現地の人たちは、事件に巻き込まれたり、影響を受けてしまうこともあると思います。
ですが、タパチュラは、ただの普通のメキシコの都市です。
旅行者は、麻薬カルテルのエリアに行くわけではないです。
ただ、タパチュラは、よくわからない人や不法移民がいるので、スリや強盗などの対策、夜にくらい道や人気のない場所へ行かないなど、治安対策はしっかりしたほうがいいと思います。
私が国境越えをしたときに、運転手のおじさんと話をしましたが、14年間運転していて、一度も強盗に遭ったことがないそうです。
空路に比べたら、南部なのでリスクはあるのかもしれませんが、何かしらの被害に遭うのは、そういう確率くらいかなと思います。
ここの国境は、コロンビアとパナマの国境のような状態ではなく、ベネズエラとコロンビアのククタとの国境のような状態でもないです。
情勢悪化による影響や、ゲリラの問題が発生しているような国境ではないと、現在のタパチュラは判断できると思いました。
結構普通の都市です。
大通りは人通りと賑わいがあります。
電化製品、バイクとかも普通に買えます。
国境近辺の街なので、ヨーロッパ系の観光客もいました。
タパチュラは、チカバスターミナルもあるので、中米旅行で北上してきた人が滞在する都市でもあります。
大型スーパーもあり、
生活するに当たっては何でも揃う感じです。
大通りの道は整備されて綺麗です。
都会という感じではないですが、田舎とは言い難く、タパチュラは「都市機能をしっかりと果たしています」
タパチュラでは1日に4名ほど中国系の方をみました。
彼らと同化していれば、ここに強盗がいたとしても「あぁ・・・中国人が歩いているわ」くらいにしか見てません。
これは、すごく大事なことであって、治安状況を判断できる要素となります。
そして、治安対策になります。
なぜなら、強盗がいたとしても、観光客だと見られず現地人だと思われるからです。
つまり、観光客と思われるような恰好や行動をせずに、現地人と思われるようにしていれば、何かしらの被害に遭う確率は下がります。
タパチュラの現地メキシコ人に、自分がここに住んでいる中国人見られていれば、強盗から標的にもされにくいです。
それと、中国人が住んでいるということは、タパチュラはアジア系の人が生まれ育っていて、住めるような場所でもあると思いました。
つまり、40歳の中国人の方がここで生まれ育っていたのであれば、自分がここで死ぬ確率は40年に1度もないという計算が、一応できるという考えを持つこともできます。
ですので、タパチュラで数日間の滞在で自分が事件に巻き込まれたり、するのは相当運が悪くない限り、巻き込まれないと思います。
何かあったら、タパチュラに限らずに運が悪かったとしかいえないです。
タパチュラは、夜は特に出歩く必要はないと思いますし、早めに寝て明日に備えるくらいでいいと思います。
アジア人はこの都市では目立ちますので、もちろん注意は必要です。
例え、中国人が住んでいようと、彼らがカメラを首からぶらさげて歩いているわけではないです。
それと、あのガラスの痕、本当は銃の痕かもしれません。
それくらい「恐怖心や不安をもって過ごしたほうが、用心を徹底するので身の安全は守れる」と思います。
タパチュラの治安が良いとも言えませんし、悪いとも言いません。
私の意見は現地人から仕入れた情報を基にしてはいますが、主観的なものでもあり、人それぞれ治安の意見は違いますし、治安の答えが一致することはないと思います。
ですが、治安対策をして、犯罪で防げることは防ぐようにしたほうがもちろんいいと思います。