カリの治安。駐在員や日本人が思うこと。危険を避ける地区別の情報。

コロンビア
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私は、コロンビアの首都のボゴタに1年以上住んでいます。
旅行でカリに行きたい方が危険を避ける方法、カリに住みたい方に自分なりの考えを書いてみます。

そして、その治安の前に、まずカリはどういう街なのかについて、少し知って頂きたいことがあります。

コロンビアのカリと日本の関係。


カリというと、サルサを想像する方がほとんどだと思います。
ですが、カリは、日本人移民の歴史において、最もコロンビアにおいてつながりの深い街なのです。

2019年に、日本人がコロンビア移住の90周年となり、祭典も開催されました。

カリの近くの街、パルミラから日本人移住の歴史が始まり、いまでも多くの日本人、日系人の方がカリに住んでいます。

成人になってから、コロンビアに移住されており、日本語がネイティブに話せる方もいます。
また、両親がコロンビア人と日本人の方もいて、日本に長期で住んでいたことがあり、日本語とスペイン語がネイティブな方も結構いらっしゃいます。

ですので、いまでも多くの日本と関わりを持つ日本人や日系人の方がカリに住んでいます。

コロンビアの都市で一番大きな日系社会は、ボゴタでもメデジンでもなく「カリ」なのです。

世界殺人発生率7位の街「カリ」は危険ではないの?

数字だけ見ると、危なく感じることは間違いないです。
コロンビアというと、麻薬、左翼ゲリラなどを想像する方もいると思います。

ただ、私は、世界殺人発生率1位、2位になったホンジュラスのサンペドロスーラとエルサルバドルのサンサルバドルに3カ月いたことがあるので、一応、この数字の事実ということについて私なりの考えがあります。

(危険なところにいた自慢や他都市と比較して危険なところにいたとかの武勇伝とかマウント取りたいとかでないので、ご理解下さい。)



治安情報で何が一番大切かというと、現地に長く住んでいる現地の方から、現地の言葉スペイン語で治安についての情報を聞いて、発信することだと思います。そして、データーが全てだと思う部分もあります。

私は、治安情報は全てスペイン語で現地の人から聞いており、短期旅行などで自分が「感じた」ことというのは、治安に関してはあまり信憑性がない情報になるので、最後に付け足すくらいで書くようにしています。

そして、データーというのは、矛盾が生じることがあるのです。

例え、日本人がサンペドロスーラにいようが、サンサルバドルにいようが、カリにいようが、日本人は長い間殺されていません。

私は中南米に3年以上いますが、一度もスリや強盗に襲われたこともないです。
3年間、何も被害に遭ったことがなく、元気にしてます。

それと、前述した通り、現在はコロンビアの首都ボゴタに何事もなく1年以上住んでいます。

 

それは、なぜか?

それは「事件は起こるべき場所と時間に発生する」からです。

世界殺人発生率が1位~7位の街にいようと、日本人の赴任者や駐在員は、そういう事件が起きる場所に自分から行きませんし、そこに住むことなどないのです。

サンペドロスーラもサンサルバドルも、ギャングの抗争が特に起こりやすい場所は決まっています。

ギャングが入り込めない、安全な場所も存在しています。

エルサルバドルのサンサルバドルやホンジュラスのサンペドロスーラに住む日本人は、ほぼ恐らくスペイン語が全員話せます。

ですので、地区ごとの情報を完璧に把握しており、現地にいようと、日本人が殺されたというほぼ報道が起きないのです。

まれにやはり長く住んでいると、人間関係の問題が起きてしまったり、お金を持っている方と判断されて狙われてしまって事件が発生してしまうことがあります。

ですが、毎日のように日本で殺人事件のニュースを見ている中、中南米での日本人殺人事件は年に数件あるかないかです。

基本的には、治安のよいエリアだけで過ごし、治安の悪いエリアにはいかず早朝や夜などに不用意に徒歩で外出しないので、襲われる確率が低いのです。


中南米で殺されたり、被害にすぐ遭う方は、現地駐在の日本人でなく日本人旅行者になってしまうことが多い
です。

それは、旅行者の方は、現地の治安に沿った対策や用心、行動をしなかったこともあり、その都市のどこが危なくて、どこが安全なのかのエリアの見極めができていないからです。

ただ、運の要素もあるので、被害者を責めることは一切しないですし、できません。

そして、カリ含め、現地在住の日本人の方は、治安対策も現地に沿った用心と行動をしています。

危険なエリアの情報把握をしっかりしていて、そこに行くことも住むこともないです。

カリ近くの街「パルミラ」においては、治安が悪化し、スリやひったくりも多いために、歴史においてパルミラからカリに日本人が移動してきましたが、それは90年の歴史の流れです。

カリにおいては、多くの日本人、日系人が安全なエリアを選んで住んでいるのが現状です。

私は、現状ボゴタに住んでいますが、以前はメキシコシティに住んでました。
そして、サンサルバドル、サンペドロスーラにも行っていました。

しかし、日本に住む日本人の方には「なんでそんな危ないとこ住んでいるの?」と何度も言われたことあります。

サンペドロスーラ・・・??

サンサルバドル???

コロンビア???

死ぬの?アホなの? とか言われます。

ですが、前述した通り、私は、3年以上ラテンアメリカにいますが一度も襲われたり何かしらの被害に遭ったことがないです。

それは、服装などの治安対策をし、時間と場所を選んで治安対策の徹底しているからだと思っています。

治安の悪い国ということで、死ぬなの?アホなの?と思われますが、それはその人がそう思っているから、そうなだけであって、現地で過ごし方さえわかっていれば、襲われる確率は低い状態で過ごせます。

名探偵コナンでは、コナンが行く場所では必ず人が死にますが、中南米はアニメではなく現実なので、やばい場所はやばいですが、安全な場所はそんなにやばい状態じゃないのです。

コロンビアにおいての銃やナイフを使った犯行について。

まず、ボゴタなどでもニュースでは銃で撃たれたり、ナイフで刺されたり暴行されている映像もよく見ます。

ですが、これらはボゴタの中でも、南部、サンクリストバル、ケネディ、ボサなどの一部で発生しているので、自分が住むエリアや日本人旅行者が行くであろうセントロやAvカラカス沿いの一部を除いたエリアでは、起きづらいです。

カリなどでも、バーでいきなり銃で頭を撃ち抜かれたりするニュース映像なども見ます。

ですが、コロンビアで言えることなのですが、ナイフや銃で物を奪う目的で人を襲う時は、物を取ることが目的なので、人を殺すことが目的ではないです。

ですので、抵抗したり犯行しなければ、こちらは刺されたり撃たれる確率は低いほうです。

いきなり銃で撃ってきたり、刺殺されるというのは、なんらかの怨恨が人間関係にあるから犯行されます。

男女間のもつれ、三角関係、麻薬組織同士、ギャングの抗争、金銭トラブルなどです。

それらは、日本人旅行者や駐在者は関係を持っていなければ影響は受けないので、銃やナイフによって殺されるのではないか?ということに関しては、さほど私はコロンビアに住んでいても考えたことないです。

実際に、無差別でいきなり何かしらのことをしてくるのは、絶対に足を踏み入れてはいけない超危険エリアだけなので、行かなければいいだけです。

ですので、銃やナイフが出てきたら、抵抗と犯行をしないということを決めておけば、そこまで死に対しての恐怖心は、日ごろの生活で持つ必要はないと自分は思っています。

ボゴタとカリの違い。

ボゴタに住んでいて思うことなのですが、カリの治安はすごい複雑かつわかりにくいというのが第一印象でした。

ボゴタは、北部から南部にかけて数字で分かれていて直線になっているのと、地区の名称などもはっきりしているので、かなり観光しやすいほうの都市です。

危ないところは危ないですが、行かなければいいだけですし、知ってれば避けれます。

道1本変わったり通りが変わると一気に治安が悪くなる場所もあるのですが、その把握をしていれば問題は起きにくいです。

しかし、ボゴタは観光地から離れれば、一見わかりづらいです。
ですので、一応日本人の友人が来たら、全て教えてますし、行ってはならない場所などを細かく話してます。

ただ、カリの場合は、それが入り混じっていてボゴタよりもっと複雑です。
最初、慣れるまでは現地人といたほうが絶対にいいと思います。

ボゴタは、セントロが観光客が集まる場所なので、被害も多いですが、生活する点においては治安は良いほうです。

ゲリラやテロなども、たまにありますが、日本でも煽り運転や高齢者の暴走運転、無差別殺傷なども起きているので、都内で死ぬ確率はコロンビアより日本のほうが高いかな、なんて最近は思ってます。

治安において過度の不安は不要と思いますが、特にカリの場合は現地人との交流が必要な都市と思います。

カリにおいて、どこのエリアが安全で危険なのか?

カリに旅行したい、サルサを踊るために長期滞在したい。
移住したいという方向けに考え方を書いてみます。

まず、中南米の治安というのは、都市の中でもエリアごとで全く治安が違います。

富裕層が住むエリアや貧困層の住むエリアが大きくわかれていて、事件が起こりやすい地域や起こりにくい地域も存在しています。

また、カリには249の地域と28のComunaというエリアが存在しています。
その1つ1つを現地で見極めて、治安の悪いエリアを避けなければなりません。

ただ、それを旅行者として、カリにすぐ来た場合は、わかるわけないと思います。

それに、地図アプリのmaps with meやグーグルマップなどに、1つ1つ細かく表示がないのです。

私は、必ず現地の人からスペイン語で治安を聞くのですが、カリの場合は、現地人の人もその1つ1つの数字ごとの把握を完全にはできていないです。

おおざっぱに、現地の人は大きく分けて、Comunaの東は危ないとかそういうのはわかっています。

ただ、私が思うカリの治安は、現地の人と密にコミュニケーションをとって、現地の治安状況に合わせた住居選びとか過ごし方を、そのときや状況に合わせて自分でスペイン語で情報収集していかないとかなり過ごすのが難しいというのが印象です。

ボゴタやメデジンのほうが、圧倒的に簡単に治安状況の把握や住む場所選びができます。

では、カリに旅行する場合はどうすればいいの?

カリの観光においては、行く場所が限られているので、そこだけに行けばいいです。

249のエリアなど現地人でさえわかってないので、もしカリを観光したいのであれば、自分が行くところと行く道なりだけの治安情報を把握すればいいです。

そして、行ってはいけない場所を把握する。

それ以外の場所、わからない場所は行かない。それかタクシーで移動するべきです。

まず、ホテルはサンアントニオ(エル ペニョンエリアに近接)あたりに滞在。


1.ホテルからタクシーの往復でキリスト像を見に行く。

2.ねこの象やサンアントニオ教会と景色を昼に歩いて見に行く。

3.セントロを注意しながら昼観光する。

4.犬公園や、治安の安定している南部へはタクシーで移動し、その周辺を探索。

5.ホテルに戻るときは、タクシー

6.もしサルサの現地ローカルで踊りに行きたいときは、地元のカリの人と一緒に行く。

治安が悪い東部にサルサのクラブが集まる傾向がるので、そこでの外の徒歩移動は1人では絶対せず、現地人と複数名で一緒に行動を共にし、行きと帰るときは必ずタクシーを使う。

こういうような行動をすれば、ある程度危険を避けた観光ができると私は思います。

セントロは、1度行けばいいくらいです。
本当にリスクを0にしたいなら、行かなくていいです。

私は、ボゴタのセントロには日常生活で行くことはないです。
行かなくても衣食住が、他で完璧に揃うからです。

カリも、同様の認識を持ったほうがいいそうです。
わからないなら、現地人と一緒に過ごすというのが必須です。

カリは、見晴らしが悪い道や複雑な道が多く、警察も少ないです。

カリを旅行したい場合は、治安の良いエリアだけにしか行かないことと、行く場所を事前に決めて行動をすればいいと思いました。

それが今回紹介した観光名所と移動方法やホテルの滞在場所です。

観光名所は、南部に向かう方向に固まっているので、タクシーを利用してみて回れば、東部の治安の悪いエリアなどには行きません。

サルサ以外は、現地人の人でもそんな多くの観光は、カリにはないと思っているので、ざっくりと観光地を回ればいいと思います。

中南米旅行、特にカリは、東南アジア旅行などとは全く別と考えるべき。

中南米は、東南アジアの旅行とは全然違うのと、現地の治安対策の基準に合った方法を身に着けてないとすぐ襲われる人が多いです。

短期旅行などで、大丈夫「そう」と「感じた」とか、推測や個人の主観で治安を判断するということは、大切な意見ではあるとは思うのですが、コロンビアに住む私からするとちょっと危ない意見と思ってます。

中南米の都市の治安というのは短期旅行で個人が感じた意見より、現地の人が長い間生活してきたうえで、治安についてどう何考えてるのかを書くべきであると思っていますし、私はそれを重視して書いています。

短期旅行者で1~2日の滞在で、何もわかるわけないので、私は現地で生まれ育った人からスペイン語で仕入れた情報と、現地に住んでいる日本人や現地人から聞いた情報以外の治安は、極力ブログ記事に書かないようにしています。

現地人は、毎日長い間現地を見ていたり、ニュースを見ているので、治安がわかっているのです。

また、旅行者はカリにはいっぱいいるのですが、いわゆる日本人旅行者の東南アジアの過ごす感覚などとラテンアメリカは全く違うので、服装や文化、治安対策を現地人に沿って合わせるべきです。

半袖短パンなど、長髪、染髪などの旅行者スタイルで来てしまう場合は、それはカリに来ないほうがいいと思います。

現地にいる中国人に見えないからです。
現地人は現地で買った服を着て清潔感のある普通の格好をしています。

普通の格好じゃないと、旅行者に見えるので、強盗は貴重品を多く持っているのを知っているので狙われやすくなります。

また、コロンビアは特に服装がおしゃれかつ、美に関する追求が強い国なので、服がボロボロで清潔感のない格好だと、露骨に嫌われるので、おすすめしません。

コロンビアでは治安対策面でもそうですが、汚れた格好というのは、口には出しませんが、受け入れられない格好だからです。

カリに駐在、赴任する場合は、どうすればいいの?


カリに赴任や、仕事で駐在、JICAなどでしたら、治安に対する情報も詳細を持っているので、その情報に従えば安心です。

また、最初に書いた通り、カリはコロンビアの最大の日本人のコミュニティーがあります。
そこに住んでいる日系人や日本人と同じエリアに住めばいいです。

そこが「カリの安全と判断されているエリア」だからです。

だいたい、カリの南部地区が安全な場所になります。
テケンダマ周辺など。

日系や日本人のコミュニティーもあるので、本気なら相談してもいいと思います。
日本語も通じます。

ですが、事前に来る前にネット相談とか、そういうのは辞めたほうがいい・・・のではないかな。

してもいいかもしれないですけど、みなさんの仕事を増やしたくないので、自分でまずは色々考えてほしいです。

コミュニケーションで大事な順番は「メール<電話<直接話す。」です。
中南米は、自分で考えて、自分で切り開いていく力がないと順応できないです。

そもそも現地にいないとわからないこともたくさんあり、日本にいたところでカリやコロンビアのことはわからないですし、質問するにしても質問が的確でなく、意味のないこととなる可能があるので辞めたほうがいいです。

ただ、1つ言いたいことは下記でも説明していますが、現地で自分でどうにかしようという力がない限り、誰も助けてくれないのがコロンビアです。

というか、ほぼ中南米全土に言えると思います。

日本と違って周りが助けてくれるわけでなく、ラテンアメリカは自分でなんとかする精神と解決できないと、トラブルになったときどうしようもないです。

人に任せたり、人や周りの環境のせいにしている限り、コロンビアでは生きることはできません。

日本だったら誰かが助けてくれますが、中南米では野垂れ死ぬだけです。
日本は、国が国民を守ってくれる制度が実は、かなりしっかりしているので餓死したりしません。

ですが、中南米は、誰も自分を守っても助けてくれません。

コロンビアにいる日本人の方は、日本人の方を見ての会話や表情や仕草などから、この人はどういう人なのだろうという判断をされています。

カリにおいて、日系社会はありますが、日系人、日本人は自分自身で何とかして生き抜いていくということと、日本人としての誇りをもって生きています。

カリ移住して、50年以上の方も多くいますし、多くの方が凛としています。

海外において、日本人の人や日系人の方は優しいので、日本人を助けてはくれますが、最終的には人は周りから評価されてしまうので、自分自身でコロンビア、カリで生き抜く力が必要なのです。

助け舟は出してくれることはあるかもしれませんが、それを自分が向き合って超えて行かないと、カリやコロンビアで生きていくのは難しいです。

カリを過ごす上で、最も大事なこと。

治安の心配をなくし、現地で住むにあたり大切にするべきことは、コロンビアやコロンビア人に対しての感謝や愛情を持つことです。

ここにいさせてもらっているということに、感謝する。

そして、先人の日本人移住者が作り上げてくれた、今のコロンビアと日本の歴史に感謝と敬意を持つことが、コロンビアと自分が上手に付き合っていく秘訣と思います。

また、コロンビアが好きであるということです。

治安と何が関係あるの?と思うかもしれません。

ですが、コロンビアで生きていく以上は、自分が日本人としてこの国に住ませて頂ていると考える必要があります。

私は、ボゴタに移り住みましたが、コロンビアーノハポネス(コロンビア系の日本人)として、現地に順応して生きています。

コロンビアは、民族意識というのが、グアテマラ、ボリビアなどとは違って、あまりないです。

黒人、白人、メスティーソ、インディオなど多くの人種が入り混じりますが、その人種を全て合わせての1つの国、1つの国民が「コロンビア人」なのです。

私は、それが好きだからコロンビアにいます。

ただ、自分はアジア系です。

外国人の自分をコロンビア人は受け入れてくれる傾向が強くありますが、こちらで生きていくには、ハポネスコロンビアーノ(ナ)になる必要もあります。

それは、コロンビアを理解し、コロンビアを愛し、自分は日本人の心を持ちつつも、コロンビア人の心を持つことが大切なのです。

コロンビアが好きであれば、知ろうとします。
スペイン語を学んで現地を学び、現地に溶け込もうとします。

・・・このブログ書いているやつ、何言ってんだろうと思われるかもしれませんが、コロンビアに順応していくことで治安に対する、向き合い方や理解が深まり、自分が被害に巻き込まれる確率を下げることができます。


自分が困ったとき、辛いとき、現地の人と交流していれば何とかなる
のです。
治安もそうですが、スペイン語を話し、現地の人といるからこそ、細かいことがわかるのです。

スペイン語が話せないと、カリに住むことや来ることはおすすめしない。

人間は、コミュニケーションが全てです。

コロンビアはスペイン語圏なので、英語はほぼ一切通じないです。
若くて大学に言っている人なら、話せる人はいますが、それ以外は通じないです。

そして、コロンビアは県ごとに、自分の住んでいる場所に誇りを持っています。

県民性が全然違うのです。

例えば、大阪と京都の関西弁は一緒でしょ?なんていうと、現地の日本人の方は怒ると思います。

それと同じで、私はボゴタですので、日本人でもありますが、ボコターノとして生きていますし、メデジンの人はパイサとして生きています。

カリの人は、カリーニョとして生きています。

コロンビアは、そういう県ごとの誇りをもって生きているのです。

現地ではタクシー運転手、道を歩く人、露店の人、全ての人との関係において、スペイン語が話せないとコミュニケーションが全くとれません。

スペイン語は、コロンビアに住むのであれば、話せて当然です。
それは、相手からしてもそう思われているのです。

そして、話せないと自分が苦しくなりますし、生活がしづらいからです。

タクシー乗っていて、言葉が通じずお互い無言でいることほど苦痛なことはないと思います。

カリで生きるには、ハポネスカリーニョ、ハポネスカリーニャとして生きなければなりません。
それさえできれば、快適かつ日々の生活が充実します。

その現地人の考えに合わせた生活、行動されできれば、危険なエリアやどうやって過ごすかも知識でも感覚でも身に着くので、カリでの生活はできます。

そのためには、まずスペイン語です。

サルサ好きやそういう情熱があるのであれば、自分の友人と英語でも日本語でも、とにかくコミュニケーションがとれないと来ないほうがいいと思います。

あと、旅行で来る場合は、カリはサルサは観光であるのですが、ボゴタやメデジンのように観光地としては栄えていないです。

スペイン語が話せないと、本当にどうしようもない状態になるので、移動の事前準備や行動パターンを決めておいて、タクシーでは英語は一切通じないので、紙にスペイン語を書いたりして事前に完璧に準備しておいたほうがいいです。

最後に

カリに長期でサルサ留学などで来たい場合、ラテンアメリカの文化、生活になれるためにもボゴタやメデジンなどで友人と一緒に住んだり旅行で過ごしてみるのもいいと思います。

こっちのほうが治安面や生活においても、過ごしやすいです。
過ごしやすいというか、わかりやすいです。

それが、できて順応できるのであればカリで住むこともできますし、コロンビアにもなじめると思います。

そして、スペイン語を学び、現地人と触れ、カリに馴染めば、きっと長期滞在もできるはずです。

カリの素晴らしさを知ったり、カリに来てもらうことは、コロンビア在住の方にとっては喜ばしいことです。

ですが、一番大変なのは、現地で死なれるこなのです。

メデジンで2016年に邦人殺害事件が起きた時に、多くの日本人駐在員やコロンビアを愛する日本人やコロンビア人が悲しみました。

コロンビアで日本人が亡くなられた方を思うことが辛く悲しいこともありました。

しかし、それと同時に、日本に住む日本人にコロンビアが危険国家のような認識をされてしまったことに悲しさや辛さも持ちました。

また、エクアドルの邦人殺害などで、エクアドル全土が危険な国家として日本人に認知されたりした経緯もありました。

多くのエクアドル在住の日本人の方が悲しみ、日本大使館やエクアドル大使館の作り上げてきた信頼や実績も、一気に壊れることになってしまいました。

もちろん被害者を責めることは一切できないですし、しません。

ですが、現地で邦人が死なれると、観光業に大打撃を与え、日本のニュースなどで大々的に悪い部分だけに着目されて報道されるので、コロンビアやカリのイメージが一気に悪くなります。

だからこそ、自分で自分の身を守る力がある方に、カリに来てほしいですし、それができないのであれば来ないほうがいいと言えるのです。

日本やコロンビア社会への影響だけでなく、怪我や死んだりすると、自分の周りの人も悲しみます。
そういうのが見たくないから、しっかりと情報把握をしたり、現地にあった治安対策や過ごし方をしてほしいのです。

カリに来ないほうがいいというのは、その人やその人の周りに辛い思いをしてほしくないからこそ言えるのです。

そして、カリに来るのであれば自分自身がしっかりと生き抜く力を持ってほしいです。

私は、コロンビアが好きで、コロンビアを愛するからこそ、コロンビアで何かしらの被害や問題に巻き込まれてほしくないのです。

その思いは、中南米各国、コロンビアにおける日本人社会において、持つべき心だと私は思っています。

私は、日本人ですので、日本人の旅行者や駐在者みんなに安全に快適に、幸せに過ごしてほしい。

それだけなのです。

コロンビアは、私の中で世界一素敵な国です。
サルサへの情熱、カリへの情熱があれば、自分自身で取るべき行動もわかると思います。

カリの滞在が素敵な時間になることを願っています。

 

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