今回、スペイン語DELE B1試験の会話を受験し、合格しました。
2019年7月13日に受験し、8月29日に結果が届きました。
DELEは4つの試験項目があります。
DELEB1の場合、午前、に読解、リスニング、作文。
そして、午後に口頭試験でした。
このブログ記事は【口頭試験】(会話)の内容になります。
ちなみに、私の得点は、約7割の採点でした。
リスニングの点数と筆記点数もなんとか大丈夫で、DELE B1合格しました。
しかし、どうすれば、10割の満点近く取れたのだろうか?ということも試験後に考えた後に、この記事を書きました。
今後、Dele B1試験を受ける方が高得点を取ってほしいです。
試験対策には、DELEの過去問形式で問題がまとめてある、DELE教材本「EDELSA」を使用しました。
DELEA1~C2において、試験対策で超有名な教科書です。
通販で買う場合、教科書と答えのページが別売りになっているページもあります。
Preparacion DELE: Pack: Libro + CD (2) + Claves – B1
(本+CD2枚+答え)
↑この内容が、EDELSAの一式です。
そのほかに、DELEの対策本で有名なのは、表紙が時計の教科書です。
両方手にして試験対策するのも確実だとは思います。
今回の具体的な試験対策は、EDELSAの本を使って勉強をし、合格した方法を書いていきます。
まずは、試験の流れからを紹介します。
Tarea1 3分間のスピーチ。
15分の準備
DELEの会話試験は、4つの設問に分かれています。
まず設問1(Tarea1)は、15分の準備時間が与えられます。
別室に行き、試験官がそこにいます。
そして、白紙を1枚渡されます。
説明を受け、2つの課題のうち1つを選んで、準備時間15分の間に白紙に下書きをして、実試験中にその紙を持っていくことができます。
2つの課題は、学校の思い出と食生活の改善だったと思います。
私は、過去の学校の話にしました。
そのテーマの中に、6つ条件が書いてあります。
1学校生活について。どこに学校があって、どうやって行っていたか。
(5W1Hの線過去、点過去の使い分け。)
2自分が学校で経験したことで何が印象的だったかのエピソードを話す。
(経験と過去の話。)
3その学校生活中、どこで誰と何をしたことが一番好きだったか。
(5W1Hの過去や線過去点過去。最上級の過去。)
4最もお気に入りの勉強内容はなんだったか。なぜ?
(最上級の過去と理由。)
5もし学校を変えたいのであれば、以前を考えてみて何を変えたいか。
(仮定文過去。その文法は使えたらでいいと思います。ちょっと記憶が曖昧で内容違うかも。現在形で話して、そのあと過去がこうだったの理由を話すなど言い方は色々と表現できます。)
6いまでもその学校生活を続けたいと思うか。
(仮定文)
上記が全てスペイン語で書かれているので、自分は6つの項目の自分意見を全てスぺイン語で下書き用紙に書き記しました。
準備時間15分中、12分ぐらいで、書き終えたので3分くらいは下書きをすらすら読めるように1人で読んで準備しておきました。
その後、別室に移り、別室にいる試験監督と試験を開始します。
ちなみに、話は過去が中心で、それから現在から未来に向かって話す感じで、様々な時制を的確に表さなけらばならないようになっているのが印象的でした。
*ここでのポイントは、問題を見ただけでもたくさんあります。
上記問題文の()内に自分が使った文法を書いてみました。
そういう1つ1つの設問に対して、適切な文法を当てはめて会話で表現する必要があります。
文法をうまく使いこなせない場合は、時制を合わせるようにして、とにかく伝える努力をして文を作ったほうがいいと思います。
試験開始前に知っておきたいこと。
別室移動後、試験官にまず挨拶と簡単な日常会話。
そして、試験の説明を受けます。
TAREA1~4があり、TAREA1だけ15分準備した下書きを見てもOK。
会話試験開始前に、試験官に自分に話すときにTúかUsted、どちらの動詞活用で話してほしいかを最初選んでと言われます。
これは、知っておきましょう
いきなり、試験官が長いスペイン語で説明したときに、それが聞き取れてないと「Sí・・・」と相槌するだけでは、相手のスぺイン語を理解していないことになるので、減点になるかもしれません。
そして試験官も答えてほしいので、TúかUstedを選ばないと試験が開始できないです。
私はTúにしました。
動詞変化で慣れているほうがいいと思います。
基本的にラテンアメリカはTúの動詞変化を多く使うので、Túにしました。
試験前に「Tú」「Usted」のどっちがいい?という相手の話すスペイン語を聞き逃さないように、その2つの単語はしっかりと聞いて理解しておけば、大丈夫です。
知っておけば、混乱しないでスムーズに試験を開始できます!
あと、万が一会話試験中に聞き取れなかったり、わからなかったら
「¿Puedes repetir?」
「¿Podría usted repetir?」
のように、もう一度言ってくれますか? というフレーズを覚えておくと良いです。
ちなみに、私は1回、質問してきた意味が聞き取れない、わからなくて聞き直してしまいました。
そのあとの質問は、かみ砕いてわかるように質問の言い方を変えて言ってきてくれたので回答ができました。
こういうことがあっても合格はできたので、多少の減点にはなってしまったかもしれませんが、答えられない、的確に答えないよりかは、これで大きな減点にはならないと思います。
質問がわからない、聞き取れないで黙ったり、答えられなくなるよりかは聞き直したほうがいいです。
試験内容の詳細。
条件1~6の下書きした内容をちらちら見ながら答えていきます。
言葉につまったら用紙を見て、自分の作った文章を忘れずに伝えたのちに、次の番号の条件項目を発言していきました。
ただ、下書きを見すぎるのも減点?なのかもしれないので、1つの条件に対して、多くて2回までしか見ませんでした。
書いた内容をただ読むということをせずに、自分の頭で考えて言葉が出るようにするように話しました。
注意していたのは、6つの問いをしっかりと順番に的確に答えていくことでした。
それと、試験官も問いの1~6を把握していますので、試験官が催促してその質問内容を聞いてきます。
アドリブの質問も試験官から飛んできましたが、このTAREA1においては、この試験で提示された1~6の内容についてが90%くらいです。
TAREA2:質問に答えるフリートーク。
1~3の質問は、今回のテーマの学校生活の話題で、4~5の質問はフリートーク。
この学校生活の内容から脱線して、自分の海外旅行の話や好きな国の話になりました。
ラテンの先生なので、そういう適当さがありました。
ただ、そういった中でも、ちゃんと会話ができているかは、しっかりと採点されているのだと思います。
ちなみに、質問の数は5と表しましたが、だいたいです。
試験官が満足するまで質問されます。
自分が会話を膨らます能力、相手が話すスペイン語を理解し、それに対して適切な回答をすることが求められます。
TAREA3:写真描写
写真描写問題です。
DELE B1試験対策の本、EDELSAの過去問と同じ感じです。
ただ、条件提示されている内容は異なってました。
写真を提示されて、自分の意見を述べます。
笑顔で話をしている男女2人が、壁に多く掲示されている紙の内容を見ている様子です。
私は、なんだかよくわからなかったので男性が紙を見て仕事を探していて、女性がアドバイスをしている様子と答えました。
過去問やっていて、このTAREA3が一番簡単かつ、点を稼げると思っていたのですが、なんと1分以内で終了。
3分くらいかけて、じっくりすべての項目答えようとしてたのに、すぐ終わってしまいました。
また、過去問で質問される内容と少し異なっていたので、自分の意見をうまく全て言うことができなかったです。
写真の人物の人種、何をしているか、彼らの関係性についての意見を簡略して答えたら、試験官から3,4個、質問が飛んできて、それに答えただけでTAREA4に突入。
写真の下に、5つくらいの言うべき条件があったのですが、それを読む暇さえない状態でした。
加点、なくてほぼ減点では?と思ったのですが、結果としてDELE B1合格したので、よかったことはよかったのですが。
多分、全体の15分の試験内容も時間が迫ってきているので、早めにTAREA4に移動したのだと思います。
ただ、結構B1合格者は、会話で満点近い人が多いので、合格はうれしいけど、ちょっと悔しさは残りました。
TAREA4:ロールプレイング試験。
TAREA3の写真の状況から、写真にいる2人の人物を試験官と自分と想定して「ロールプレイングの会話」をします。
試験官が求人案内の人で、自分が求職者という状態です。
完全にロールプレイングで、その役になりきってスペイン語で会話をします。
そのロールプレイングの内容としては、どのような仕事を探しているのか?どのような職種経験があるのか?仕事に求めてる条件は?月の給料の希望は?
という感じでした。
そして、今回の試験を終えて他の受験者の方に話を聞いた所、TAREA3の絵を見たときに、その人はスーパーの広告の張り出しに見えたので、スーパーの話題として話が広がったようです。
過去問もそうですが、TAREA3の絵を見ただけで、答えがわからないときがあります。
というか「答えがない」のです。
例えば、もし写真を見て2人の若い女性がいたらその関係性が「家族、友達、親戚」なのか明確にわかりません。
家族だと思えば、家族の話題になりますし、友達だと思えば、友達の話題になります。
ですので、受験者の意見によって、試験官もロールプレイングの内容を変えることもあるのだと思います。
口頭試験は、受験生の受験時間も異なるので、おそらく全部同じ試験内容になると後から同じ日に受ける人に試験内容が漏えいして不平等な結果になるので、写真の内容の印象にや写真を変えているのかと思います。
会話試験を終えて思ったこと。
試験官のスペイン語について。
はっきりとした音でかなり聞き取りやすかったです。
ただ、スピードは、教科書の付属のCDの速さと同じくらいの速さです。
普通にラテンアメリカに住んでいる人のスペイン語からすると、試験官のスペイン語は0.9倍速くらいに感じるかもしれません。
現地ラテンアメリカの人が話すスペイン語のほうが1,1倍、1,2倍くらい早く、話す内容も文法で複雑で難しいので、中南米で日常生活をしていて会話になれている人は、1つも聞き取れない音がないと感じるほど、スピードにおいては簡単と思います。
現地のタクシーの運転手や露店にいる人と会話するほうが、遥かに難しいです。
試験官の話す、質問を理解するか理解しないかは、会話がスピードで聞き取れないというより単語を知っているか知っていないかと文法を理解しているかです。
それくらいB1の試験官の話すスペイン語は、クリアで聞き取りやすいです。
また、B1においてはですが、相手の試験官がスペイン人かメキシコ人かどこの国かはわかりませんが、癖は全く強くなかったです。とりあえず聞きにくいことは全くなかったです。
加点対象について。
試験中に気づいたのですが、試験官が質問する内容に、的確な文法で答えることが大切と思いました。
それがもう少しできていれば、もっと加点されたのでは?と試験が終わった後にすぐ感じました。
なぜそう言えるかというと、試験官と会話している時に違和感を感じたというか、そういうふうに答えてほしいと感じたからです。
2回ほど同じ質問されて、そういうのをチェックしているのだろうと推測できました。
例えば、あなたの一番好きな食べ物は何ですか?と聞かれた時に「Sushi」だけで答えたり「Me gusta mucho sushi」とかでも、日常会話では、相手に意味は伝わっていて全く問題なく、特に会話に支障はでないです。
現地人でさえ文法上適当に答えたり、単語だけで答える人も多くいますし、全然おかしいことではないですし、自然です。(むしろ長すぎるフレーズですと堅苦しかったりナチュラルさがないので、短い文のほうがいい。)
ただ、試験では、そうではなくて、La comida que más me gusta es el sushi.
というように、聞かれた質問の内容の文法に対して、適切な回答をしっかりとするということが求められていると重々感じました。
というのも、いまの質問だと、何が「一番」好きか?(最も好きか)と聞かれてますので、試験的に言うと、寿司だけの回答でなくて、寿司が一番好きです。というようなスペイン語の答え方が加点対象と思います。
それと何より、チェックされている感があるのが時制の一致です。
時制は、過去、未来、現在で確実にチェックされているのと、回答で自制に関して適切な自制で答えられているかは必ずチェックされるような質問をしてきます。
子供のころは何を趣味にして過ごしていましたか?では、点過去ではなくて、線過去で答える。
中学校に入る前は、どのような趣味がありましたか?では、過去形でなくて大過去で答えるなどなど。
適切な時制で答えることができるか、試験のための質問で採点されるべきチェック項目があることが、質問からすごい読み取れます。
ですので、試験対策でもそういったように、時制を質問内容に対して適切に答えれる練習をしておくといいのではと思えました。
採点基準と高得点のために考えること。
日常会話だと時制が適当だったり、単語をいうだけでも普通に会話は成り立ちます。
しかし、前述したことを繰り返しますが、試験なので的確に答えるのが高得点になると思いました。
ただ、試験では、試験官の質問に対して支離滅裂な回答になったり、試験官からの回答が的外れになったりと、ミスを何度かしてしまいました。
そして、相手が答えてほしい的確な文法での回答もできていない部分がありました。
それでも、会話はなんとか成立していたということで7割の採点でした。
ミスも多かったですし、答えも的確でなかったです。
ですが、そういうのが少なければ、8割、9割の採点だったのかな・・・とも思えました。
というか、会話が一応は成立していましたが、ミスった・・・と思ってて点数が7割だったので、会話が成立さえしていれば一応採点はしてくれるものだと感じました。
一般的な、B1の評価について。
この会話試験において何が大事だったかというと、会話に慣れているかどうかだと思いました。
試験前の1か月試験対策本「EDELSA」を使って会話練習などもしましたが、それ以前の会話力、アドリブ力がやはり大事なので、普段スペイン語を話すということに日々の生活に触れているかが大切なのではと思います。
おそらくなのですが、ラテンアメリカに住んでいて仕事や生活などで毎日スペイン語を話している人にとっては、B1レベルの会話とスピードは簡単と思います。
話している内容も、そんなに難しいとは思えないはずです。
知らない単語が出てきたら答えられないので、それだけの理由なら単語力をつけておけばいいのみです。
自分は会話の点数7割でもっと点数を取りたかったです。
中南米の日常生活において、スペイン語は日常生活は結構適当に単語1つだけや短いフレーズでも意思を伝えれば、会話成立したりもするので、いかに自分が適当なスペイン語で対応していたのが点数に出てしまった感じです。
(すべてのスペイン語が母国語ではない学習者に言えることだと思うのですが、スペイン語で会話が成立しているのは良いことであって、それでもいいのですが、試験だともっと試験的に答える必要があると思いました。)
また、DELE B1は、フリートークが普通にできるくらいでないと全く試験にならないので、自分の意見、感想をしっかりとスペイン語で話し、相手のいうことをほぼ完ぺきに理解して、瞬時に適切に答える必要があります。
スペイン語検定は口語試験がレベルによってはないですが、話すという能力が求められるのでスペイン語4級との難易度をDeleB1と比較すると、採点項目は異なりますが、話すという試験があるというだけで、DELE B1のほうが一気に難易度は上がると思います。
ただ、自分も全てが的確に答えられたわけでなく、自分のスペイン語力の弱点や伸ばすべき点も終わったときによくわかりました。
25点満点で7割以上はとれていましたが、満点近くとれてないということは、B1レベルで会話25点満点近くの採点の方とは、やはりスペイン語力の差を感じてしまいます。
特に、口頭試験で難しいと思ったこと。
自分にとっての会話の鬼門はTAREA3とTAREA4でした。
TAREA1は準備ができるのと、TAREA2はその言った回答に対しての質問なので、ある程度質問を想定できます。
TAREA3は、瞬時にスペイン語で説明する必要があるのと、TAREA4は自分の興味のある分野だったらどんどん単語や言葉が出てきますが、自分とは関係ない話になると知らない単語があるとうまく説明できなかったりもしました。
TAREA4も同様で、アドリブを聞かせるときに瞬時に単語が出てこない時に、少し回答が遅くなってしまうこともありました。
TAREA3、4さえもっとできていれば、20点以上だったのかなという後悔もありました。
DELE B1の過去問。
公式HPの過去問は、下記より。
Examen DELE B1 administrado en 2013の項目です。
会話の過去問の例はありませんが、読解、リスニング、作文の過去問があります。
以上です。
スペイン語DELE B1学習者の皆様、合格を願っております。
少しずつ、少しずつ、poco a poco精神で毎日の積み重ねが絶対に結果につながると思います!