日本人のスペイン語の発音。日本語訛りのスペイン語はダサいのか?

スペイン語習得への雑学
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私は、スペイン語圏であるラテンアメリカ、中南米の19カ国に行きました。

赤道ギニア人以外のスペイン語圏の国の人とは、全員話した経験があります。

各国のスペイン語を聞き、毎日スペイン語を話してきました。
スペイン語圏の滞在は3年以上になります。

今回、日本人が話す日本語訛りのスペイン語について、記事を書いてみます。

日本語訛りのスペイン語と英語の違い。

英語だとアメリカ英語、イギリス英語など、よく訛りが話題になると思います。

また、日本人の方や芸能人の方がYoutubeなどの動画で英語を話すと、発音の違いや発音の良さが周りの人から評価されたり討論されている傾向があると思います。

アメリカ英語だな・・・。
日本語の訛り強すぎ・・・。

この発言にはどういう意図があるのか、知りません。
ただ、毎回コメント欄には、その日本人の方が話す英語に否定や批判の要素があって、そのようなコメントがあるように見えます。

日本語訛りの、スペイン語は日本人から見てどうなの?

先ほど、日本人の方が英語を動画などで話すと、コメント欄に否定や批判のコメントがあると書きました。
では、スペイン語を話せない人から見た、日本人の方が話すスペイン語の動画を見てどう思うか?

例えば、有名な人だと、サッカー選手の久保建英さんがインタビューでスペイン語を話しているコメント欄を見ます。

そうすると、周りの日本人の方が、スペイン語を一切理解ができない方が多いと思うので、英語のように「日本語訛り」とかの評価すらもされてない現状です。

英語であれば、義務教育で習っている部分もあるのと、ある程度ネイティブと日本人が話す日本語の違いがわかります。

ですが、スペイン語においては、それがほぼないので、否定や批判される傾向がなく、ただ「話せててすごい」とスペイン語が評価されているのが現状だと思います。

では、スペイン語ネイティブから見た日本語訛りのスペイン語はどう思われるのか?

スペイン語は各国で発音も使い方、単語も異なります。

スペイン、メキシコ、カリブ海、中米各国、南米各国、アルゼンチンのスペイン語など、細かい違いや、発音の違いが各国にあります。

さらに、国の中でも都市によって、方言や訛りの違いもあるのです。

また、その国でしか使われないスペイン語の単語もあるので、他国の人が同じスペイン語なのにわからないことも多々あります。

私の感覚ですが、スペイン語は日本語訛りでも、恥ずかしくもかっこ悪くもなんともないです。

なぜかというと、スペイン語圏でさえ、各国、各都市で発音の違いがあるからです。

日本でも、大阪、青森、東京、福岡では、訛や単語の違いがありますよね。
スペイン語圏でも、国、都市によってスペイン語の訛や単語の違いが大きくあります。

ラテンアメリカを中心に21国で公用語してスペイン語は話されていますが、各国で独自のスペイン語になってます。

各スペイン語圏の国の人たちは、様々な国の出身のスペイン語を聞いていますが、それぞれのスペイン語の発音が違うことを知っています。

ですので、それが当たり前ですので、日本人の話す日本語訛りのスペイン語も受け入れられます。

それは、スペイン語が、各国にて発音やイントネーションが異なることを、ネイティブの人はわかっていて受け入れるのが当然だからです。


発音が下手だから馬鹿にしたり差別する人はいるかもしれませんが、特に私は感じたことはありません。
ただ、英語の場合は、何度もあります。

スコットランド人の英語が本当にわからなかったので、顔をしかめると「お前が悪いんだよ、ぼけ」みたいな感じで言われたり、アメリカ人と話してて鼻で笑われたりと経験したことはあります。

ですが、スペイン語圏では、もちろん聞き取れないときもありますが、ラテンの明るさもあり、それが差別につながるというのは、あまり感じにくいと思います。

でも、本当のところ日本人のスペイン語の訛りってどう思われているの?

そして、私が日本人の方のスペイン語を聞いてて思うのは、基本的には日本語訛りのスペイン語です。

スペイン語は母音が5個で日本語と一緒です。
ですので、発音の差や発音の違いによる弊害は、ほぼ感じません。

スペイン語はカタカナ読みなので、相手の言うこともほぼ理解でき、自分の言うことも理解してくれるのです。

スペイン語の先生に各国のスペイン語の違いを聞きますが、日本人は綺麗な発音のスペイン語だとおっしゃっています。

もともと日本語が巻き舌をつかったり、難しい息の使い方の発声もしません。
ですので、クリアで聞き取りやすいとよく言われます。

癖の強い母国語を話す人がスペイン語を始めると、癖が強いスペイン語になるからだと思います。
日本語以外が、母国語の人は発声の仕方が複雑かつ特殊な言語であり、息遣いや訛りの強さなどの癖が強いと、聞き取りにくいのです。

そう考えると、日本人の話すスペイン語は変な癖もついていなくて綺麗と評価されている傾向はあると、現地の人と話してて思います。

最後に。
日本人の前でもスペイン語をどんどん話そう。

英語だと、発音がかっこ悪いから聞かれたくないとか思うことがあると思います。

ですが、ラテンアメリカで一番NGなのは、スペイン語圏で挨拶をしてから会話に入らないことや、スペイン語を話さないで黙っていることです。

英語圏で英語を話さないのも同様です。

会話で、黙り込んでいると、相手は不審者に思ったり警戒心を持ちます。
何より場が持たないのが、一番互いに気まずいです。

コミュニケーションをとらずに黙っているよりか、下手でもいいので、スペイン語を話して会話に入り込める人のほうが数百倍優秀です。

スペイン語を話せる日本人の前でも、どんどんスペイン語を使いましょう。

なにより、同じ日本人としてお互いがスペイン語学習者としてスペイン語を話すことに大きな喜びを感じる・・・はず。

私はスペイン語を話す日本人の方人に、強い共感があります。
というか、嬉しいのです。

お互い、ラテンアメリカに興味を持ち、好きだからこそスペイン語を話すので、その仲間意識が、私の場合は強くあります。

ラテン文化好きな方がいてくれて嬉しい。

日本語の訛りのスペイン語をださいなんて、現地の人も周りのスペイン語が話せる日本人の多くの方が思ってないと思います。

どんどん、自信をもってスペイン語の会話を始めてほしいです

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