もしもスリや強盗に襲われてしまったときに、被害を小さくするための方法を書きます。
東南アジアは、スリで殺傷というのはフィリピンの場合なら、銃で撃ってくるくらいなら聞きます。
それ以外の東南アジアやヨーロッパでは、ちょっと話は別な部分はあると思いますが、下記は中南米においての話になります。
チェーン付きの財布とスマホストラップは危険。
以下の話は、強盗に遭ってしまったときのリスクになります。
チェーン付きの財布は、ズボンやベルトループ等とつないで紛失防止のために使われます。
旅行中は「スリ防止」のために使われる方もいらっしゃると思います。
スマホストラップも同様で、ポケットにいれたり首に下げたりする人もいると思います。
ですが、車に乗った強盗に襲われた場合、ポケットや体から財布やスマホが外れないと、外れないまま車が発車して、道路にて自分が引きずられる可能性があります。
youtubeで中南米の強盗のニュースをみると、車強盗に襲われて、そのまま被害者が道を引きずられている動画などもあります。
引きずられている人は、痛いですし、死ぬと思うのですが、ひっかかっているから車から離れられないのです。
チェーン付きの財布も状況が同じになると思います。
これは強盗に襲われてしまった際の、たらればの話ですが、たらればになったとしたときのリスクさえも避けたほうがいいと思います。
そして、襲われた時は、早く全部渡したほうがいいです。
「いや渡したくない。でも、だって、どうしよう」とかこちらがその場で考えてたり、悩んだりしていたら、数秒が過ぎてしまい、その時間で強盗が打ち殺すという判断をします。
強盗も警察などが来たら自分が逮捕されるので、早くしてほしいのです。
なので、早く強盗に貴重品を渡せば渡すほど、自分が怪我したり死んだりするリスクは減ります。
チェーンやストラップのリスク。
想像してみてほしいのですが、道で強盗に遭ってしまい、強盗が財布を取ろうとした時に、チェーンがついていて財布が外れなかったら強盗はどう思うと思いますか。
また、バイク強盗が自分の財布を奪おうとして、チェーンが外れなくて、バイクに乗った強盗がこけたとします。
そうすると、どうなるかというと「強盗が逆上してキレます。」
銃やナイフを持っている強盗を怒らすというのは、「抵抗する」ことになり、一番してはならない行動です。
強盗に遭ったときは、一秒でも早く貴重品の全てを強盗に渡して、強盗に抵抗しないのが中南米の治安対策の鉄則です。
それは、こちらが銃で撃ち殺される可能性があるからです。
中南米では、強盗に襲われたとしたら、早く渡して自分から逃げたほうがいいのです。
ですが、チェーンがついていると、早く逃げられないのと強盗と長い時間いてしまうことになるので、物を守るための目的だったのに、命を守れなくて死んでしまう可能性がある。
ですので、殺傷されるリスクが低い東南アジアであれば、スリ対策でチェーンはつけてもいいと思うのですが、中南米ではチェーンをつけることはおすすめしません。
強盗も警察に捕まるリスクは0ではないので、早く強盗はその場を去りたいのです。
そして、強盗をしているのに何も盗めなかったらリスクを持って強盗した意味がない。
もし、実際に自分が中南米の道などで「銃を持った強盗に遭遇した」とします。
そうすると、実際に襲われている時は、おそらく自分自身が相当焦ると思います。
銃を持った強盗に抵抗する気はないから、早くチェーンを外してを銃を持った強盗に財布を渡したい。
というのも、撃ち殺されると思うので、早く財布を渡してその場を逃れたいと思いますよね。
でも、強盗の銃が目の前にあり、恐怖で手が震えて落ち着いた行動ができず、財布のチェーンが外せない。
強盗が自分の目の前に現れた時、冷静に自分のズボンに括り付けたチェーンをスムーズに外し、財布を強盗に渡すことはできないと思います。
リング付きの携帯ケースは、とんでもなく危険。
これ、中南米では誰もしてません。
なぜかというと、スリが携帯を盗むときに、携帯ケースのリングに指をはめていると自分の指が折れるからです。
想像してみると恐ろしいと思いませんか?
スリ防止でしているのに、自分の指1本折れたら恐ろしいと思いませんか?
それで、スリのバイクがこけたりして相手を激情させて命まで奪われたら、元も子もないのです。
だから、中南米において、このリング付きの携帯ケースは現地の人は誰もしてないのです。
ちなみに、スマホ撮影中のYoutuberがライブ配信している人が、バイクに走っている人にスマホをひったくられて逃げられる動画が結構たくさんあります。
これ、リングに指いれていると、指が折れる危険があるのと、バイクにひきずられて思いっきりお互い地面にこけて、たたきつけられたりして大けがするので、リング付きスマホケースはおすすめしません。
下手すると、リングがついているために、自分が車道までひっぱられて、後続車に引かれて死ぬ可能性もあるので、危ないです。
優先するべきものは「命」?「物」?
実は、チェーン付きの物をする治安対策は、経済的な理由を優先している心理が働いています。(スリ対策と紛失防止)
もちろん、物を失わない、守りたい気持ちはとても大切です。
ですが、これらの治安対策は「命より物を優先してしまっています」
物は保険で帰ってきたりしますが、命は保険で帰ってきません。
なので、中南米の現地の人は、これらの治安対策をしません。
そして、現地の人は「物より命を優先しています」
それを子供の時から教わってきていてわかっています。
もし強盗に遭ったときに「チェーンが外れない、財布が渡せない・・・、あぁ、どうしよどうしよ・・・」とか考えている暇なんて実際はないのです。
強盗も警察に捕まりたくないですし、他の銃を持った人に撃たれるかもしれないので急いでいます。
こっちが、もたもたしていたら、撃たれたり刺されるリスクはあがります。
スマホストラップ、リング、チェーンを買おうとしているのであれば「必要ない」
これは、なぜ言えるかというと、自分でスリ対策をしようとして、これらのグッズを買おうとしているということは、本人の中に「注意しようという意思がある」からです。
そこまで警戒して準備をしているぐらいであれば、ほとんどの人がスリや強盗対策に注意できています。
スリや強盗に遭ってしまう人は3つのことが足りてない部分があると思います。
①「注意しようとする意志がないか、危機管理の意識が薄い」
②「怠慢や油断」
③「情報不足」です。
中南米において、現地駐在の人は、スマホリング、スマホチェーン、財布のチェーンを付けている人は見たことがないです。
なぜなら、危ないからです。
それが、③の情報不足に当てはまります。
日本には日本のルールや過ごし方があるように、海外や中南米では海外のルールや過ごし方に合った方法をとらないと危険です。
日本の常識や考え方を海外での過ごし方に当てはめると危険なので、私はこれらの旅行グッズは海外では使いません。
人それぞれの考えだと思うので、使いたい方は使えばいいと思いますので、強制はできません。
ただ、一意見として捉えていただきたいです。
また「強盗が銃を持っていないから、奪い返そう」という考えは、絶対に現地の人は思いませんし、してはならないことです。
これは国によりますけど、南米の場合は、もう反抗するとヤバいからすぐ諦めることが多いです。
東南アジアの場合は、現地の人が追いかけて取り返そうとすることが多いです。
強盗に勝てそう、舐めるな、ふざけんな!とか怒る気持ちや悔しい気持ち、物を取り返したい気持ちは、事前に捨てておいたほうがいいです。
強盗が銃を持っていない風に見えたとしても「ポケットやお腹などに銃を隠し持っていると思ったほうがいい」です。
強盗に抵抗するという行動は、強盗が銃を持っていたら殺されるからです。
ですので、中南米で強盗に遭ったら「抵抗しないと何度も自分に言い聞かせておき、心に決めておいたほうがいい」です。
本当に残念でなりませんが、南米で強盗に遭い、反抗した際に、銃で撃たれ、日本人の方が亡くなられてしまったことを存じている人も多いと思います。
同じ日本人旅行者として、日本人の方が亡くなることは本当に悲しいです。
強盗に遭ったら抵抗しないでほしいです。
スマホが盗まれたときの、心の準備とデーターの準備をしておいたほうがいい。
いざ盗まれた瞬間、人というのは冷静になれずに取り返してしまうために追いかけてしまう場合がある。
そのために、スマホの内容の事前準備と心の準備をしておいたほうがいいです。
まずスマホを合計2台準備しておく。
一番いいのが、外歩き専用のスマホだけを観光中は持ち歩くこと。
アプリは、Uber、Grabの2つしかいれておかない。
そして、そのアプリを起動させるために指紋認証、4桁のパスワードを設定しておく。
それがもしとられたとしても、相手はすぐに使えないようになっている。
この2つのアプリに登録してあるクレジットカード情報は、10万円がショッピング限度額などにしておく。
・盗まれてしまった後にすること。
アンドロイドの場合は、グーグルアカウントをホテルにあるパソコンか、もう一台のスマホから、そのスマホ端末で停止処理する。
アップルも、同じような手順で、端末指定でデーターをロック・削除手配します。
自分がもっている、本当に大切なスマホはまだ手元にあるので、心理的負担は少ない。
なくなったのは、安いスマホで、Uber、グラブのアプリしか入ってないから、不正利用やデーター紛失などのショックもあまりない。
万が一、すぐさまアプリを使われても、クレジットカードの限度額が10万円だから多く使えない状態になっているし、ロックかかっているからすぐ使えないようになっている。
そのときに、追いかけないで、ただ諦める訓練をしておいたほうがいいです。
追いかけてしまうのは、失ってヤバいと思ってしまうのと、取り返したいという焦りの気持ちがそのときに絶対発生するからです。
携帯代だけでなくて、中のデーター、課金関係などがどうなるのかなどが心配になってしまうと思います。
そのために、自分が持つスマホは、配車をする程度の用事で使うスマホにしておけば、盗まれた瞬間でも、「大したデーターないし、すぐあとでスマホロックすればいいからどうぞ」と嫌だけど、納得はできる準備ができます。
それで犯行して殺されてしまったり、大けがしたりするよりは、そういう準備を最初にしておいたほうがいいです。