スペイン語検定の各級の難易度、評価、レベルを実体験でまとめました。

スペイン語習得への雑学
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私は、スペイン語検定4級までは所持してます。
スペイン語圏で2年半以上過ごし、スペイン語を毎日使っている生活を送っています。

3級は受けたことないですが、過去問は見てみました。

スペイン語学習者様から見たら、私はまだまだ未熟者。

恐れ多いながらも、スペイン語検定の各級に対するスペイン語の印象。
そして、具体的に各級のスペイン語の実力と会話力についても書きます。

スペイン語検定6級合格のレベルとスペイン語力

挨拶と、とても簡単な会話ができるくらいの状態です。
限られた会話内で相手に自分の意思を伝えられるレベル。

相手が話すスペイン語に返答するときは、わからない時制や単語が混ざるとほぼ理解ができない状態です。
過去や未来が表現できないし、相手の言うことがほぼ理解できない。

カタコトでも、なかなか会話が成り立つレベルではないです。
かろうじて、自分が作った文章を相手に伝えられて、買い物ができるくらいの状態です。

スペイン語検定5級合格のレベルとスペイン語力

過去や未来の表現もでき、勉強を続けたことで土台が少しずつできてきている状態です。

会話は、楽しみながら色々と表現できます。
スペイン語は英語や中国語と違い、発音の障害がほぼないので、比較的早い段階で会話が成り立ちます。

このレベルまで行くと、単語量を増やせば結構会話はできてきます。

過去と未来を表現できるので、多少は様々な表現で話せるようになります。
慣れれば、意思は伝えられられますし、相手との簡単なコミュニケーションは全然とれます。

実は、駐在している日本人の方でも、移動と買い物の簡単な単語で、中南米を過ごせてしまっている人数えきれないほどいます。

そして、簡単な日常会話とコミュニケーションが取れており、それくらいでしたら5級くらいで充分だと思います。

接続法や命令法がわからなくても、相手のいいたいことはなんとなくわかると思いますし、自分もそれらの文法を使わなくても相手は結構理解してくれます。
命令形においては、日常生活で慣れれば、勝手に理解できます。

ただ、豊かな表現は難しく、接続法、熟語や言い回し、単語などもまだ不十分な段階です。
意思は伝えることができるようになってきたけど、まだカタコトのスペイン語が話せる人という印象です。

ですが、このレベルで単語量さえ増やせば、全然スペイン語圏で生活できるぐらいにはなると思います。

先ほども申し上げた通り、接続法と命令形を全く使わないで長い間南米に住んで普通に暮らせている人も大勢いらっしゃいます。

私の知る限り、20年以上南米に住んでいて、動詞変化を使わずに動詞の原形だけで生活している方も知っています。(かなりレアなパターンですが、何とかなってしまう)

ですので、この5級レベルまでいけば、現地で慣れて行けばスペイン語力は上がっていきますし、どうにでもなる感はあります。

スペイン語検定4級合格のレベルとスペイン語力

4級は様々な文法を駆使できるのでしっかりとした文を作れる状態です。
もちろん、まだまだ完ぺきではないですが、間違いながら、徐々に上手なスペイン語になっていきます。

接続法まで使えるので、色々な豊かな表現ができるようになっています。

私の感覚だと4級合格で、初めてスペイン語の土台ができた状態です。

というか、自分がスペイン語を話せるという自覚があるのであれば、最低でも4級は受かってないときちんとした会話は成立しないものだと思います。

ここからの、スペイン語学習や会話力は自分次第でどこまでも伸びます。

文を作り、慣れることで自分のスペイン語の会話力をあげることができ、
もっと勉強を続けて、会話に慣れればいくらでもスペイン語力は伸びます。

ある程度、一通りの文法を理解しているので、自分で文を作り単語を増やして会話の練習を積めば、現地に住んで豊かな会話ができて、楽しく会話できるレベルまで全然到達できます。

4級の単語量や文法力ぐらいで会話に慣れて、自然に会話ができるようになってずーっと南米に暮らしている人は日本人の方でいっぱいいます。

大事なのは単語量です。
それが増やせば増やすほど、いくらでも言いたいことが表現できます

ただ、検定の評価基準では中級者ですが、スペイン語の「初中級者」になったくらいだと思います。
やっと、会話やスペイン語のスタートラインに立てるという印象がスペイン語4級です。

(というのも、接続法や過去未来など、全ての文法の理解ができないと、その文法を使われた場合、会話が成立しません。)

自称スペイン語が話せる人から、多少話せる人と思われるのも、ここからだと思います。

ちなみに、1年ぐらい留学や駐在でスペイン語に触れていれば、楽勝で受かると思います。

もちろん期間でなく時間数にもよるのですが、私は勉強開始から半年で250~300時間ぐらい勉強してこの試験に受かりました。

自分がスペイン語ができます!といっても、実力を明確に測るのがテストであり検定。
それを証明できることができるのが、4級からだと思います。

検定と会話力は関係ないというのは確かに合ってはいると思いますが、スペイン語の実力がなければ4級は受からないです。

実力があると思うのであれば、何かしら形で証明しなければなりません。
話せるという自覚があるのであれば、4級は楽勝で受かります。

スペイン語検定3級合格のレベルとスペイン語力。

様々な構文、熟語、理解しており、表現方法に様々な幅を持たせることができます。
そして、文法理解もしっかりとできています。

適切な文を作成することができ、自分の興味がないジャンル以外であれば、スムーズに様々なことをスペイン語で表現できます。

ただ、この級は、天気、日常生活、芸術、文化、歴史、政治など様々な話題を確実に話せないといけません。

試験において、急に質問されても、アドリブでなんとか答える必要があります。
ですので、スペイン語の日常会話以上+様々な話題が話せないと、3級は不合格になります。

合格率は15%と言われてますが、自分の話したことのある内容が面接官から質問されたら受かる可能性は一気に上がると思います。

ですが、面接官の1か2つの話題について、3分間アドリブで話してくださいということができるためには、文章の丸暗記などでは対応できません。

ですので、ある程度の語学力があるということは証明され、少なからず、3級を持っててスペイン語が全く話せないという人は、いないです。

ただ、まれに自分が得意なテーマを2次面接で出されて、ほぼ暗記した内容を言うだけで合格する傾向もあるようです。

ですが、それでも一次試験はスペイン語の実力がある程度ないと、通過するのは難しいです。

3級レベルであれば、自分が詳しいジャンルのスペイン語の単語や言い回しを勉強していれば、ディベートができるレベル。

4級でもできますが、さらに細かく的確に伝えることができ、自分自身も相手の言いたいことがニュアンスまでわかると思います。

このレベルまで行けば、1つのテーマで頭の中のネタが尽きなければいくらでも話せるようになります。

結局、3級の筆記は簡単に感じても、1つのテーマを3分話さなければならないことは、会話力がないとできないからです。

そして、この検定から、実務翻訳通訳士という資格がもらえます。
会社からの評価も、翻訳と通訳ができる人として、充分にスペイン語が使える人と評価されると思います。

というのも、文を書く力、文を訳す力は単語量が必要であり、文法を理解していないとできないからです。

スペイン語は実力が見えにくい。

スペイン語は話せる人や勉強をしている人が少ないので、その人が上手いか下手かの実態が見えにくいです。

話せる人が、話せる人の会話を見れば一発でスペイン語力がわかるのですが、話せない人が話せる人のことを見てもどういったレベルなのかがわかりづらい言葉だと思います。

大前提として、私は人のスペイン語に口出しはしませんし、評価はしません。

スペイン語が話せる、スペイン語を興味を持って勉強しいることが素晴らしいです! 私はスペイン語学習者全員を応援しているので、あしからず。

英語だと、発音や文法理解、言い回しなどでその人の英語力が計れます。
なぜかというと、やはり私たちは義務教育で3年、そして高校か大学含め6年~10年くらいは学校で英語を勉強しています。

ですがスペイン語学習者の数が少ないので、自分がスペイン語を勉強していないと、その人が話すスペイン語の内容や評価はできないと思います。

スペイン語も英語と全く一緒で、語学力が一番よくわかるのは、同じ日本人なんです。
ただ、スペイン語を話している場面などをみないと測れない。

私は、スペイン語を話すということが良いことであるので、その人の話すスペイン語が上手かろうが下手であろうが言及するつもりはないですし、勉強して会話をしようという気持ちがとても素晴らしいと思ってます。

客観的に実力を測れるのは、資格でもある。

資格なんて会話と関係ない!というのもわかります。
だけど、会話や実力ができれば、資格は取れます。

そして、とても大切なことは、資格を合格するために勉強をするということが大事です。
その勉強したことが試験と関係してなかったとしても、単語量や言い回しは確実にふえているので、自分のスペイン語力を結果的にあげることになります。

ですので、資格の勉強は一つの勉強のモチベーションや継続につながるので、とてもいいことだと思います。

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