2019年にDELEのB1試験に合格しました。
DELEB1の試験内容は大きく分けて4つです。
読解、作文、リスニング、口頭試験。
今回は、その4つを分けた内容について、自分がどのようにB1の試験対策をしたかを書いて行きます。
主には、DELEの過去問形式で問題がまとめてある、DELE教材本「EDELSA」を使用しました。
DELEA1~C2において超有名な教科書です。
通販で買う場合、教科書と答えのページが別売りになっているページもあります。
Preparacion DELE: Pack: Libro + CD (2) + Claves – B1
(本+CD2枚+答え)
この内容が、EDELSAの一式です。
そのほかに、DELEの対策本で有名なのは、表紙が時計の教科書です
今回の具体的な試験対策は、上記で紹介したオレンジ色のEDELSAを使って勉強をし、合格した方法を書いていきます。
読解
試験形式は4つ、読解、作文、リスニング、口頭試験。
まず「読解」から自分が勉強したこと、合格につながることを書いていきます。
読解は、まず単語の意味が分からないと答えを導けません。
ですので、勉強したことは、EDELSAの教科書に出てきた単語を覚えるということです。
具体的には、まず8つのテストの一番初めのページに書いてある単語集は最低限覚えました。
問題文、回答でわからないのは全て意味を調べました。
そして、試験を受かるにあたって大事な点があります。
ただ、全部覚えると言っても時間も限られるでしょうし、大変だと思います。
DELEの試験対策において、単語の意味を覚えるというのは、スペイン語の単語を目で見たときに日本語に訳せるようにするということです。
スペルは書けたほうがいいですが、書けなくても読んで日本語でわかるようにしておきます。
というのもDELEの読解においては選択肢を選んでマークシートに記入で答えを記します。
ですので、スペルが書けなくても、スペイン語を読むことができれば、読解の問題は解けるので、まず読めように(日本語訳ができる)準備をしておきました。
スペイン語のスペルを本来は書けるようになり、会話で使うことが語学学習の最終的な目標ですが、DELEを合格するにあたって読解試験で最優先で覚えるべきことは、和訳です。
間違いやすい、人称代名詞や再帰動詞などの用法を読み間違えないようにしました。
動詞変化なども不規則含めて、当たり前にできるように間違いやすそうな動詞は復習しました。
ちなみに、EDELSAの問題形式と実際の試験形式は、ほぼ同じです。
あの問題集で、試験時間の感覚や問題形式をつかんでおけば、実際の試験でもスムーズに問題に取り組めます。
上記の教科書の内容の範囲内の文法を理解しておけば、ほぼB1レベルの文法は網羅できるほどです。
ただ、スペイン語の文法や基礎の教科書は、Amazonとかで見れば他にも色々あるので、とりあえずAmazonの口込み評価が高くてスペイン語の文法や基礎が学べそうな教科書なら何でもいいと思います。
わかりやすいわかりにくいの度合いは多少あるとは思いますが、根本的に文法は書いてある内容は変わらないので、教科書は何でもいいです。
それとDELEの過去問形式のEDELSAの教科書を学ぶことと並行して、日本語で書かれた文法説明などを理解して、スペイン語の基礎を定着させることを徹底していました。
公式HPの過去問はこちら
Examen DELE B1 administrado en 2013
Prueba de comprensión de lecturaというところが読解問題です。
TAREA1-5まであり、Claveが答え。
・具体的にした試験対策。
・直説法、接続法の全文法の理解。
・EDELSAの試験問題を解き、問題形式に慣れておく。
・EDELSAに出てくる単語は、最低限見出しの8つのテストの単語を意味はわかるようにしておく。
作文
「EDLESA」にある作文問題をやってました。
これは、過去問を見ればわかるのですが、ある程度自分の過去の話をする必要がある傾向があります。
ですので、これは自分で書けるようにしておくというより、話せるようにしておくといいと思います。
話せれば頭の中に文や単語がどんどん浮かぶので、作文がすらすら書けます。
具体的には教科書の様々なテーマで、まず作文として書いてみます。
その際に、自分が使うであろう頻出単語は、書けるようにも言えるようにもなります。
使う文章においては、難しい単語を使う必要はないです。
ただ、大事な点は
①「適切な文法を使い文を正しく作る」
②「スペルミスをしない」
だと思います。
つまり、スペイン語の文章を正しくしっかりと伝えるということが大事です。
①は文法の基礎固め
②は単語スペルを正確に覚えて正しい意味で使う。
(最初の日本語訳して読めるようにするという考えと矛盾しますが、自分が日常生活でよく使う、自分が言葉として出てくる単語は、正確なスペルを書いて使えるようにしておくという意味になります。)
1人の時間は、その添削してもらった内容を何度も読み、冠詞が抜けていないか、文法の用法は間違っていないかを読んで頭で考えてあとからチェックしたりしました。
そして、頭にその文や内容が定着してきたら、作文も再度してみて、正しい文章が書けるかの練習をしました。
冠詞の抜け、動詞変化、時制の一致、正しい文法の自制を使う、スぺルミスがないなどかを、確認して、自分のスペイン語力の正確性を目指しました。
そして、1時間という時間内に、作文を書き終えるという練習が必要です。
公式HPの過去問はこちら
Examen DELE B1 administrado en 2013
Prueba de expresión e interacción escritas というところが作文問題です。
Tarea1-2 の2つです。
・具体的にした試験対策。
①自分で作文を書く
②スパニッシモの先生に添削してもらう
③自分で最初に書いた作文と添削してもらった作文を比較し、どういう間違えをしたのかのを分析して、次からは間違えないようにする。
④添削した作文を音読、そして添削した文を見ずに、自分の力で書ける、口から出るように練習する。
⑤スパニッシモの先生の前で、問題文を見て何も見ないで自分で答えるようにする。(暗記で言うのでなく、自分の言葉で話す。)
⑥スパニッシモやDMM英会話の先生の前で、作文についてのテーマを自分で話してみて、それについて質問してもらう。
下記に、高得点を取るために、作文についての試験対策の詳細を更にまとめました。
関連記事
スペイン語DELE B1合格!作文試験の感想と過去問での試験対策
リスニング
リスニングは、机に向き合って勉強するというより、移動中や寝ながらメモや教科書を手に持ちながら勉強していました。
過去問は全て聞いてみて、知らない単語は調べました。
それと何度も聞いて、聞けなかった音が聞けるくらいにはしておきました。
手順としては、聞いた音声をまず書いてみる。
全くわからないところは「?」かわかるだけのスペルを書いてみる。
そして、リスニングは音が聞き取れない場合は「考えても絶対に答えはわからない」ので、答えをまず見てしまいましょう。
(答えの本に、リスニングで何を話していたかが全部書いてあります。)
それを見て、自分の間違いを訂正したり、こういっていたんだ。と理解します。
その後、聞き取れるようになったり、音がわかるようになったら、文の読解をして答えを導き出せるようにします。
また、単語がわからなかった場合は、もちろん意味を調べます。
そして、きちんと聞き取れていることが大事なのはもちろんなのですが「誰が誰に対して、何を伝えているか?」という点が答えを導き出すうえでとても大事なポイントです。
ですので、それを理解するためには間接目的格の人称代名詞(me, te, le, nos, os, les)と直接目的格人称代名詞(me,te, lo/la(le) ,nos,os,los/las(les))の聞き分けをする。
そこに重点をおいてリスニングの練習をしました。
回答は、リスニングで出てくる登場人物との関係性が問われたりするので、そこだけでもしっかりと聞き取れていれば、他の単語がわからなかった場合も答えは導ける可能性が高くなります。
また、再帰動詞の語尾にある、再帰人称代名詞などをつかったひっかけもあるので、再帰動詞ではないか?という疑問を持ちながら聞くと、さらに答えの正確性が出ると思います。
この再帰動詞のひっかけは、リスニングに限らず出てくるので、頭の片隅にはいれておいたほうがいいです。
リスニングが聞き取れなくて、リスニングの話した文章をみたときに、文の内容がわからないのであれば、それはリスニングを回答する以前の問題となるのでその意味も理解できるように読解しておく必要があります。
公式HPの過去問はこちら
Examen DELE B1 administrado en 2013
Prueba de comprensión auditivaというところがリスニング問題です。
TAREA1-5まであり、Claveが答え。
Tareaが問題、Audio tarea 1が音声、Transcripción tarea 1がリスニングで話している内容です。
・具体的にした試験対策
①回答の文を最初に全部読んでみて、わからない単語を抜粋し、意味を調べて理解できるようにしておく。
②問題文でわからない単語を調べて、問題文を読めるようにしておく。
(①,②をする理由は、問題や内容で単語がわからないとリスニングで聞き取れないですし、単語の意味がわからない状態で聞き取りしても答えられない。つまり、意味がないので、先に勉強しておきます。)
③問題文で聞き取れなかったら、聞き取れる部分だけ書いて、聞き取れなかった部分を「?」と書いておく。
④回答を見て「?」の部分を聞きなおして聞けるようにしておく。
⑤回答を見て、文法で理解できなかった部分、瞬時に関係性が理解できなかったのであれば、回答と照らし合わせて、リスニングに慣れる。
口頭試験
会話の口頭試験は、DELEの過去問にテーマがあるので、そのテーマについて自分の意見を作文として作成し、スパニッシモの先生と毎回そのテーマを話しました。
文を作る工程としては、上に書いた①【作文】の項目と一緒の内容です。
その会話内容について質問があれば、先生から私に質問をしてもらい、会話の流れがとまらないように練習をしてきました。
それ以外は、会話においては、特に難しく考えませんでした。
「慣れ」以外は特に解決策はないと思います。
その慣れのために、毎日誰かとスペイン語を話したり、自分で練習したスペイン語を、誰かに聞いてもらうことが大切です。
それと、自分の話すスペイン語の悪い癖を取り除いてもらうように、先生にしっかりと指摘してもらうことも合格に近づきます。
例えば、スペイン語を話しているときに日本語を口ずさんでしまい「えっと・・・。なんだっけ、それは・・・」とか「Y Y Yいー、いー、いー・・・」とか「yo,,yo,,,yo,,,」とか、人によって癖があります。
それを「Como… Pues,este…」とか「Como se dice… bueno」「o sea,」「Bueno,」
とか、そういう会話の悪い癖を減らして自然なフレーズを口ずさめる癖がつけば、試験官からの減点項目も減り、たとえ会話がとまりそうになっても自然に聞こえて減点項目が加点項目にもなると思います。
それと、この会話の項目は合格する上で、とても大事です。
結構25点満点中、満点に近い点数をとれている人が多いです。
リスニングは、B1でも結構難しいと私は思ったので、ここで点数を稼いでおけば、リスニングがうまくいかなくてもなんとかなります。
・具体的にした試験対策。
①会話で答えたい内容をまず書く。
②その文章をスカイプでスパニッシモ先生にまずは聞いてもらい、作った文章を添削してもらう。
③自分で最初に書いた作文と添削してもらった作文を比較し、どういう間違えをしたのかのを分析して、次からは間違えないようにする。
④添削した分を音読、そして添削した分を見ずに自分の力で書いたり言えるように練習する。
⑤スパニッシモの先生の前で、問題文の条件文と一部メモを用意し、実際の試験のように答える練習をする。
⑥スパニッシモやDMM英会話で何度もそのテーマについて話して、そのテーマについて質問してもらう。
下記に、高得点を取るために、口頭試験についての試験対策の詳細を更にまとめました。
過去問の記載は、公式HPにありませんので、実際の試験として下記参考ください。
関連記事
スペイン語DELEB1合格レポ【口頭試験】試験対策と試験内容。
DELE B1で勉強した時間数
最初の基礎スペイン語力は各個人スタート地点は違うのであんまり参考にならないかもしれません。
試験1か月前から勉強をし始めて、平日は1~2時間、土日は各3時間くらい勉強しました。
B1対策だけにおいてであれば、読解、作文、会話で60時間くらいです。
リスニングは、寝る前とか適当だったので、時間数は不明です。
スパニッシモを利用したのは、ヘビープランの20回とDMM英会話です。
あと+10時間くらい会話の練習は自分でしたり、作文書いたりしたので、色々あわせると80時間~90時間くらいかもしれません。
それとフリートークと自分が言いたい内容の確認はDMM英会話のスペイン語圏の先生に確認してもらってました。
この時間数は、毎日25分、1か月で12時間ぐらいだと思います。
DELEの試験対策以外でもスペイン語学習者なら必ず利用することを推薦します。
使わないともったいないくらい内容が充実しているので、よかったら上記リンクより、DMM英会話がスペイン語学習にとんでもなくおすすめの理由を確認して頂きたいです。
各設問の難易度と試験対策の教材。
・個人的に、一番難しかったのがリスニング。
実際の試験では、リスニングが難しいと思いました。
点数も実際よくなく、会話で8割の点数がとれていたために、なんとか試験には合格できました。
日常会話だと単語で聞き取れていれば、案外スペイン語は感情の有無や肯定や否定などのニュアンスもくみ取れるので、完璧でなくてもコミュニケーションは日々取れて、生活もできます。
ですが、試験となると、重要なポイントを聞き取った後に、こまかなニュアンスを聞き取れてないと答えられないのと、ひっかけ問題にもなっていました。
そして、1個でも単語がわからないと答えが曖昧になる。
ですので、私にとってリスニングが一番難関でした。
どうやって、ここを高得点とればいいのか考えましたが・・・、やはり試験対策としてはそういうひっかけ問題や、細かいニュアンスをつかむようにEDELSAの問題を多くやってみて慣れることだと思います。
私は、リスニングの音が聞き取れてないということと、細かいニュアンスまでつかむところまで勉強時間を確保していなかったので、そこをちゃんとできるようにしておけば点数はあがると・・・、あまり高得点を取れなかった私の意見ですが、思います。
・読解、作文、会話について
リスニングを含めですが、EDELSAに過去の問題形式のテストが8つもあるので、ある程度勉強することもシンプルで、試験対策はしっかりできました。
作文は、自分で考えらえる時間が持てるのと、単語力と文を作る力さえあれば、解けるので勉強次第と慣れでなんとかなります。
会話の試験は、15分の準備時間もあるので、反射的に答えなくても何とかなる部分あるので、そこは結構優しいほうだと思います。(設問3,4は別)
問題のテーマも優しいです。
友達の紹介とかになるので、それは答えられると思います。
宇宙と地球との関係が2030年どうなっているかをスペイン語で答えなさいとかだったら、日本語でもいうのを難しいと思いますが、そういうのはB1では出てきません。
B1においては、日常生活の会話における慣れと、試験に対する慣れは異なるとは思いますが、リスニング以外は、何とかなるかなぁという感じです。
とりあえず、DELEの試験対策の本は、日本語の教材は皆無に近く、EDELSAから試験対策が始まる感じです。
苦手分野を伸ばすことも大事ですが、得意な分野で勝負することも大事。
DELEB1は、
①読解25点満点と作文25点満点、計50点で計30点以上。
②リスニング25点満点と会話25点満点、計50点で計30点以上。
①②の各項目において、計30点以上であれば合格になります。
私は、試験前からEDELSAの問題を解いてみて、リスニングが難しいと思ったので、ちょっと時間を割くのをやめてしまいました。本来なら苦手分野を鍛えた方がいいのですが、なぜか当時やる気にならず。
その代わりに会話に多くの時間を割き、会話で20点以上だったので、リスニングが高得点でなくても大丈夫でした。
同様に、読解より作文のほうが、私的には点数が取れそうと思ったので、作文に力を入れていたため、作文で点数が7割以上だったので、読解の点数が多少よくなくても合格点を上回りました。
ですので、どちらかで高得点を狙えば、片方の点数の低さがあったとしても合格への点数へと近づける事ができます。
もちろん、まんべんなく点を取れることが大切ですが、勉強時間を考えてどのように自分が点数を取って合格に近づけたいかも大切なことと思いました。
B1合格を心から願っています!
・・・ちなみに、スペイン語の会話力がまだまだ足りない!と感じている方は、下記のリンクに私のおすすめのオンラインスペイン語スクール4つまとめましたので、よろしければ見ていただきたいです。